前田歯科医院 足立区 歯科 歯医者
03-5686-3611

[前田歯科医院物語]


転機

こんな事が2年ほど続いたある日、ある方との出会いがありました。
それは、私のいとこの旦那さんでした。当時、40歳だったと思います。ぶらぶらしている私を見かねたのか「山に行こうよ。」と阿蘇山の高岳に連れて行かれました。その人から、「今、何してるの?」「何が好き?」「小さいとき、何になりたかったの?」といろいろ、聞かれて「そっちはどうなんですか?」と聞き返すと、生い立ちを話をしてくれました。全部は話してくれなかったのですが、その後、いとこから話を聞き出しました。
彼のお父さんは刑事だったそうです。彼が小学校1年のときに、犯人を追って大阪まで行って、そのまま行方がわからなくなった。父親の顔は全く覚えていない。母親は体が弱かったので、小学生の頃から海に出て漁をしながら家計を助けた。高校は、働きながら定時制に通い、大学も二部に入って、苦労を重ねながらも、九州東海大学の職員になり、ついには宇宙研究所の初代所長になった。
自分のことはあまりしゃべる人ではありませんでした。自分の苦労を、苦労と思ってない。そういう度量の大きさに私はショックを受けました。自分の生い立ちを不幸だとも思わず、自分でチャンスをつかんだのです。実際、目の前にそういう人がいるのを見て、私は思いました。
将来、こういう立派な人間になりたい。
そう思うと、自分は今まで、何をやってたいたのだろう?
小さい時から、医者か歯医者になりたいと思っていたのに。
このままじゃダメだ。何もやってないじゃないか!
そう思うと、私はすぐに高校の願書を取り寄せ、受験勉強を始めました。
それは私が17歳の10月のことでした。
翌年、私は高校に再入学しました。同い年が高校3年のときに、また、高校1年からやり直しました。しかし、焦りとか不安は全くありませんでした。私が入った高校が理数科系という特殊な学校だったため、既に留年している人、中学浪人して入学してきた人、年齢も様々だったので違和感はありませんでした。以前とは異なりこの時の、高校生活はとても楽しかったです。
進路を決めるとき、まっ先に、父に相談しました。「自分は肛門科の医者か歯医者になりたい。」と言うと、今まで「お前はどう思う?」としか言った事がなかった父が、「歯医者になれ。絶対歯医者がいい。」と間髪いれずに言ったのです。予想もしなかった答えに戸惑いながらも、今までの罪滅ぼしと親の喜ぶ顔が見たくて、歯学部に進むことを決意しました。
私は歯科医になって父に当時のことを聞いたことがありました。「何で、あの時、『歯医者になれ』って言ったの?」と聞くと、「今まで歯の治療費に相当使ったんで、おまえが歯医者になったら少しは安くして貰えるんじゃないかと思った。」と笑っていました。
大学時代6年間は勉強だけでなく、ワンダーフォーゲル部の部活動にも力を注ぎました。とても楽しく、有意義に過ごせた6年間でした。そして卒業後は一日も早く一流の臨床医になりたいと思っていました。

[戻る/次へ]
幼少期
思春期
・転機
勤務医時代
医院誕生
長女誕生
予防診療システムの確立へ
エピローグ

[1]当院の価値観
[2]基本方針
[3]安全管理
[4]診療のご案内
治療の流れ
予防歯科
インプラント
矯正歯科
審美歯科
キッズクラブ
[5]院内ツアー
[6]メンバー紹介
[7]前田歯科医院物語
[8]患者さんの声
[9]診療時間・アクセス
[0]トップページ
[#]チームメンバー募集
予約確認・携帯サービスのご案内

□診療時間
●月 火 金 9:00〜12:30(受付 12:00)/14:00〜17:30(受付 17:00 初診の方 16:30)
●水 9:00〜12:00(受付 11:30)/14:30〜17:30(受付 17:00 初診の方 16:30)
●土 9:00〜12:00(受付 11:30)/13:00〜15:30(受付 15:00)
□休診:木曜、日曜、祭日

□交通[地図]
◇車:4号線のヤマダ電機のある交差点を曲がりすぐです。(駐車場完備)
◇バス:都営バスにて、北千住駅より「足立清掃工場」または「竹ノ塚駅」行き、竹ノ塚駅より「北千住駅前」または「千住車庫前」行きに乗り、「島根町」バス停下車、徒歩3分です。

電話 03-5686-3611
東京都足立区平野1-23-13
Copyright©2004- 前田歯科医院 All Rights Reserved.無断転記・転用を禁ず