第8回「えっ!牛乳に入れるの?」
先日、鹿浜にお住まいの10歳の女の子がお母様と一緒にオフィスに飛び込んで来られました。1時間ほど前、転んだ拍子に歯を2本折ってしまったという事なのです。あわててお口の中を拝見しましたが、かなり時間がたっていたためか、血も止まっていました。しかし、折れている歯がありません。するとお母様が、ハンカチに包んだ2本の歯を見せてくれました。歯を折れていたのではなく、根っこごと抜けている状態だったのです。そして、からからに乾いていました。
残念ですが、この状態では再植手術(歯を元に戻す処置)は不可能です。では、どうすれば再植手術が可能になったのでしょうか?歯の根には、じん帯があり、その細胞が多く生きているほど再植手術の成功率は高くなるのです。つまり、抜けた歯は出来るだけ触らず、絶対に乾燥させないことが大切です。出来れば「牛乳」の中、またはそのまま「口の中」にいれてできるだけ早く歯医者さんに駆け込んで下さい。詳しくはかかりつけの歯医者さんでお聞きになってみては・・・。
<< 院長コラムのトップへ