足立区の歯医者 前田歯科医院の院長コラム

第21回「フッ素ってそんなにいいの?」

先日、お子様を連れて「虫歯の紙をもらったので、削って詰めて下さい」と来院された方がいました。詳しく検査した結果、この場合、治療よりも予防で虫歯の進行を抑えた方が歯の寿命を伸ばせると判断しました。まず第一に医院でのフッ素塗布と家庭でのフッ素入り歯みがき剤の併用をお勧めしました。ところが、フッ素は害があるので嫌だというのです。確かにフッ素の過剰摂取は無害ではありません。また、一部にはフッ素の過剰摂取が招く弊害を重視する意見があります。しかし、それは、虫歯が進行して起こる様々な健康上の問題や、削って詰めることによる二次的な弊害の可能性を無視した、あまりにも短絡的な考え方ではないでしょうか。

虫歯予防にはいろいろな方法がありますが、世界のトップクラスの学者は例外なくフッ素の応用を最も効果的で理にかなった方法だと名言しています。フッ素の使用方法は、カリエスリスク診断に基づいて歯科医が判断します。あなたも、かかりつけの歯医者さんで一度相談なさってみては・・・。

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