足立区の歯医者 前田歯科医院の院長コラム

第43回「えっ!くっつくの?」

先日、一ツ家にお住まいの小学校5年生の男の子から「前歯をぶつけて抜けそうです。」という連絡をもらいました。そこで絶対に指や舌で触らずその状態で一刻も早く来院するように指示しました。

10分後、お口の中を詳しく検査をすると、下顎の前歯が3本脱臼し、ほとんど抜けていました。処置は歯を元の位置に戻して、歯科用のボンドで固定し歯が動かない様にした後、止血して一週間ほど抗菌剤を飲んでもらいました。

三週間後には綺麗に元の状態に戻っていました。

この再植手術が成功した大きな理由が二つあります。抜けた歯をお口の中に入れたままにしていた事と処置までの時間が早かった事です。

歯の根には、靭帯があり、その細胞が多く生きているほど再植手術の成功率は高くなるのです。

つまり、抜けた歯はできるだけ触らず、絶対に乾燥させないことが大切です。「牛乳」の中、またはそのまま「口の中」に入れてとにかく早く歯医者さんに駆け込んで下さい。詳しくはかかりつけの歯医者さんにお聞きくださいね。

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