足立区の歯医者 前田歯科医院の院長コラム

第57回「治療した歯が痛い」

先日、島根町にお住まいの40代の女性の方が虫歯治療を受けられました。進行した虫歯でしたが歯の神経を残すことを第一に考えました。
手で虫歯を削る器具を使って悪くなっている部分だけを丁寧に取り除き、歯科用樹脂で神経を保護しました。
さらに形を整え、金属の詰め物をするための型を取りました。次の予約時に詰め物が入れば治療は完了です。
しかし、問題が発生しました。
今まで痛みが全くなかった歯が、時間の経過とともに冷たいもの、温かいものなどにしみて来ました。さらにそこで噛めないぐらいに痛んできました。
残念ですが歯の神経を取る処置が必要になってしまいました。
ではなぜ痛みが発生したのでしょうか?
それは、歯の神経の中にばい菌がいたのです。
今までも膿などは出ていたはずですが、虫歯の穴から外に出ていたために、神経は圧迫されず無症状でした。
それがしっかり治療したことにより膿は外に出れません、従って神経を圧迫して痛みが出てきたのです。
言い換えれば神経の中にばい菌が侵入して、歯の神経は感染を起こしていたと言う事なのです。

このページのトップへ

<< 院長コラムのトップへ