第61回「契約書???」
先日、竹ノ塚にお住まいの70歳代の女性の方が来院されました。お話を伺ってみると、近所の某歯科医院で「自費」の入れ歯を作られたそうです。しかし、その入れ歯は口の中に入れると落っこちるし、見た目もちょっと変だし、満足できる状態ではなかったと言います。
そこで、恐る恐る「先生。すみませんが、もう少し何とかなりませんか。」と尋ねてみたところ、「作り直すには更に費用がかかるよ。それでもよけりゃいいけど。」と言われたそうです。今までに支払った金額はすでに200万円以上になっていました。
「保証期間や費用に関して、契約書には何て書いてありましたか?」とお尋ねしたのですが「契約書???そんなものありませんでしたよ。」何と契約書を交わしていなかったと言うのです。
自費治療は請負契約的要素が強いのも事実です。治療前には必ず契約書を確認し、分からない項目は必ず理解できるまで医院に聞いてみることが大切です。 (後編へ続く)
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