第62回「契約書???(後編)」
70歳代の女性が某歯科医院で「自費」の入れ歯を作り、満足できなかったために、再治療をお願いしたところ、「作り直すなら、またお金がかかるよ。」と言われ、泣く泣くあきらめたそうです。
それもそのはず、今までに支払った金額はすでに200万円以上。保証期間や費用に関する契約書も交わしていなかったと言います。
自費治療は「請負契約」的要素が強いので、必ず契約書を交わし、分からない項目があれば遠慮なく質問することをお勧めします。
この方も以来、歯科に対して不信感を持たれていましたが、今回、私たちは可能な治療法に対してのメリット、デメリット、危険性に至るまで資料を使いながら一つひとつ説明し、治療方法はご自身で選んでいただきました。
その結果、こんな言葉を残してお帰りになりました。「危険性まで話してくれて、ありがとう。これなら本当に安心ですね。」私たちにとって、もとても嬉しい瞬間でした。
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