第68回「心臓にも影響・・・?」
先日、島根町にお住まいの50歳代の女性の方が帰り際に「今まで、心臓と口が関係あるなんて思いもしませんでした。これからは3ヵ月に一度、必ず定期検診に来ます。生涯、よろしくお願いします。」
私たちにとって、とても嬉しい瞬間でした。
この方、「歯周病」で抜歯やインプラント治療など2年半かけてやっと終了されたのですが、実は「心疾患」も持っていらっしゃいました。
歯周病はバイオフィルム(歯周病菌など)によって引き起こされる慢性の病気ですが、この菌が血液中に入って心内膜炎を引き起こすことが知られています。また、歯周病の人は、そうでない人の1.72倍「心疾患」にかかりやすいという報告もあります。
心疾患の人は人一倍、お口の健康には注意をしなければなりませんが、そうでない人も、歯周病やう蝕を予防することが全身の健康を守る一つの手段であることを理解し、どうぞ定期検診を受けて下さい。
<< 院長コラムのトップへ