第100回 「手強い相手2」
島根町お住まいの16歳の女性の方が「顎が痛い」と来院されました。
2.3年前から顎がカクカク音がして、大きく口を開けるのが痛くてとても辛かったといいます。更に偏頭痛や肩こり、腰痛もあるとの事でした。
診断は、前号の方と同じ顎関節症です。
そこで頬杖やうつ伏せ寝などの悪習慣を全て止めていただきました。
前回の方は、これだけで症状が改善されたのですが、今回はあまり効果がありません。そこで、スプリント(顎が楽に動くようにし、関節のストレスを取り除く装置)療法を試みました。
すると3か月ほど経過したころから、徐々に症状が改善されました。
つまり原因は、咬み合せ、歯並びだったのです。
そこで、矯正治療を行いました。
顎関節のカクカク音は改善できませんでしたが、正常に口を開けられるようになりました。
顎関節症は原因や治療法が多数あって歯科にとって本当に手強い相手です。「変だな」と思ったら、早くかかりつけの歯医者さんに相談してみてくださいね。
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