第111回 「ご安心ください!」
原発事故から2年以上が経ちますが、いまだに問題は解決されず、放射線被爆が大きな社会問題となっています。
先日治療中に、ある女性が「先生、レントゲンは撮りたくないのですが・・・」とおっしゃいました。
確かにそれが可能なら本当にいいですね。
虫歯治療は、肉眼では確認できない治療が多く、頻繁にX線写真を撮ることになります。
主に使用される口内撮影法の放射線量は0.01〜0.03マイクロシーベルトです。
学校や会社で受けている定期健康診断の胸部X線撮影は0.2マイクロシーベルトで歯科のX線撮影の約10倍の放射線量です。
しかし、分かりにくいですよね。
そこで一般的に容認されている日常行為におけるリスクと比較してみましょう。
例えば、校内撮影法のリスクを「1」とすると、胸部X線撮影「5」、コーヒーを飲む「100」、喫煙「20000」です。
このように日常生活の行為では必ずリスクを伴います。
口内撮影法のリスクは非常に小さく、正確な診断には欠かすことができません。
あなたも悩んでないでかかりつけの歯医者さんに相談してみては・・・。
<< 院長コラムのトップへ