足立区の歯医者 前田歯科医院 メディア掲載

放夢新聞 知って得する歯の話 第六回「歯の治療(1)」
[第979号 平成23年1月17日発行]

前田歯科医院 院長 前田 亨明けましておめでとうございます。新春からは歯の治療に関して、幾つかの治療方法や皆さんが知っているようで知らないお話しをしたいと思います。

歯の状態には次の段階があります。

(1)健康な歯
(2)治療した歯(白い詰め物)
(3)治療した歯(銀の詰め物)
(4)治療した歯(かぶせ物)
(5)抜歯

段階的には(1)→(5)ですが、(5)になると歯を失ったあとに、義歯を入れるという段階になります。

さて、どの段階でのどのような治療が最適かをお話しします。ただ読者の皆さまには何度もお話しましたが、まずは虫歯や歯周病にならない口の環境を作ることが最優先することをお忘れないようにお願いします。

では第一段階の

(1)健康な歯

からご説明しましょう。もちろん健康な歯なので、治療は必要ではありません。治療ではなく『定期管理・プロフェッショナルケア』と言われる定期管理が必要になります。

まずは歯周病の原因にもなる歯周ポケットと言われる歯と歯茎の隙間のバイオフィルムの機械的な破壊が必要です。バイオフルムとは何百種類という細菌の集合体です。このバイオフィルムは、ほとんどの薬剤が効きませんので歯科衛生士が特殊な機械で取り除きます。ホームケアでは、毎食後、歯磨きを行いますが、正しい歯磨き(ブラッシング)方法を身につけることが重要です。これで歯周病はほとんど予防できます。

しかし、虫歯はこれだけで予防できる訳ではありません。必ず唾液検査の結果から導き出された虫歯予防プログラムを実践することになります。

これが虫歯にならない最善の方法です。

さて次の段階です。

(2)治療した歯(白い詰めもの)
(3)治療した歯(銀の詰め物)

この段階は歯の象牙質を虫歯が蝕んでいて治療していきます。

ところが、この段階から治療を繰り返すたびに、どんどん歯が弱くなり、最終的には歯を抜くことになってしまう場合が多いのです。この段階の治療に関しては次回にお話しします。

私が繰り返し口の中の環境や、健康な歯の定期管理方法をお話しするのは、『予防歯科』をする上で、この基本的なことをご理解いただかないと、継続的に歯の定期管理をしようという意識が芽生えないからなのです。

あなたの歯を守るのはあなたご自身です。

歯は健康な身体の入口です。健康な歯、噛み合わせの良い歯並びがあって、美味しい食事を楽しくとって頂けると思っています。

生涯に渡ってそんな時間を過ごして頂きたい。

それが私たちの願いです。

>> メディア掲載に戻る

知って得する歯の話 第六回「歯の治療(1)」

>> メディア掲載に戻る

このページのトップへ