放夢新聞 知って得する歯の話 第七回「歯の治療(2)」
[第980号 平成23年1月24日発行]
前回に続きまして、歯の治療についてお話しをしていきます。前回は健康な歯もしく初期段階のお話しでした。
では次の段階になります。
(2)治療した歯(白い詰め物)
(3)治療した歯(銀の詰め物)
になります。虫歯で穴があいてしまった所は、歯科用樹脂や金属によって修復します。ただし、虫歯にならない環境を最初に作らない限り、ほとんどの場合、その周辺がまた新たな虫歯になってしまいます。この悪循環から、詰めた穴が大きくなってしまい、その結果、白い詰め物から、銀の詰め物になっていくのです。
更に進むと
(4)治療した歯(かぶせ物)
になっていきます。この段階になると、歯の寿命はあとわずかになると考えていいと思います。わずかと言っても定期管理次第では延命できます。
ここからはこのかぶせるもの『補綴(ほてつ)』についてお話します。
『補綴』というと聞き慣れない方もいらっしゃると思うのですが、いわゆる歯に被せる銀歯・金歯クラウンなどと呼ばれているものです。
多くの中高年の方はこの補綴物になっているのではないでしょうか。この補綴物は歯の治療を終えていますが、その終え方が重要です。
「本当に完治しているか?」
「完治していても、その後に痛みや冷たいものでしみたりしていないか?」
この補綴した歯は二度と悪くならないと思っていませんか?前にもお話ししましたが、虫歯にならない環境を作らない限り、虫歯が何度も再発する可能性は高いのです。では治療して完治していると思っている歯を再び虫歯にしないためにはどうしたらいいのでしょうか。
簡単です。唾液検査によって虫歯にならない予防プログラを実践して下さい。そして、定期的に歯科医院に行って、定期管理を受けて下さい。補綴をした後の定期管理も非常に重要だということなのです。
次回は歯を抜いてしまったあとの治療についてお話ししたいと思います。
どんどん口の中が痛くなる話しですが、もう少々お付き合いください。
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