[2012年10月24日]
定期管理型歯科医院の見つけ方
「歯医者さんはいっぱいあるけれど、子どものむし歯予防にはどこがいいの?」と悩むお母さんは少なくありません。
たとえば小児歯科専門医の認定を受けている先生は、ぼろぼろになったお口でも治療できる高度な技術があります。とはいえ予防に力を入れているかどうかはわかりません。
診療科目に「予防歯科」を掲げる医院でも、クリーニングとフッソ塗布だけしかしないこともあり、目安にならない可能性も。
第1章でお伝えしたような、リスク管理による予防を行う定期管理型歯科医院を見つけるには、こう問い合わせをしてみてはいかがでしょう。
「そちらではどういう方法で、むし歯のリスク管理をしてもらえますか?」
まず、だ液検査をして、お子さんにいちばん合った方法で予防プログラムを立て進めます、カウンセリングを重視しています、という返事であれば、「むし歯ゼロ」が実現できる可能性は大です。なぜなら、リスク管理はだ液検査による科学的根拠に基づき行われることが重要だからです。
[2012年10月10日]
むし歯をつくらせない早期定期管理
日本の12歳児のDMFT
(治療が必要なむし歯、むし虫歯で抜かれた歯、
治療ずみのむし歯の合計本数)
は現在1.7です。
虫歯予防先進国である北欧、イギリス、
オーストラリアなどの1前後に引き離され、
発展途上国を含めたなかでも真ん中くらい。
日本の子どもは
豊かさに見合ったお口の状態でないことがわかります。
日本だけで見ると、
12歳児で1度もむし歯になったことのない子どもは
48.8パーセントいます。
一方、赤ちゃんのころから定期管理を受けてきた子では
82.7パーセントがむし歯経験ゼロ。
DMFTにすると0.41で、
むし歯予防先進国をはるかにしのぐ数字です。
定期管理はむし歯予防に絶大な効果が期待できるのです。