[2013年01月30日]
乳歯のときむし歯菌に感染させないのが重要
乳歯をむし歯にしないためには、
むし歯菌に感染しないことが重要です。
しかし大半の子どもは、乳歯が顔をのぞかせる
生後8カ月ごろから生えそろう31カ月ぐらいまでに、
むし歯菌がお口にうつり
定着するといわれています。
いずれ感染するとしても、
時期が遅ければどうなるでしょう?
2歳のときすでにむし歯菌に感染していた子は
4歳で平均5本のむし歯がありましたが、
2歳まで感染していなかった子は
4歳で0.3本しかむし歯はありませんでした。
その差は約17倍です。
感染は遅いほどむし歯になりにくく、
なっても軽症ですむことがわかっています。
乳歯が生えそろうまでむし歯菌に感染させないことは、
育児にあたる家族の協力と定期管理で実現できます。
[2013年01月16日]
悪い癖を見抜いて正しい噛み合わせに誘導する
生後8カ月、下の前歯が2本生えた子どもを前に
「この子の歯並び、大丈夫でしょうか」
と心配されるお母さんがいます。
乳歯2本だけではなんともいえませんが、
そのころから歯科医に見せる気づかいは
正しいのです。
横向きで寝たりというちょっとした習慣や、
舌で歯を押す癖がなどが、
歯並びに影響することあります。
正しい授乳や離乳食も重要です。
歯並びを心配するあまり、あごを発達させようと、
大人と同じ食べものを与えるお母さんがいますが、
月齢に合わない離乳食で消化不良となり、
口臭がする子もいます。
定期管理を受けていれば、
生活全般についての指導もしてもらえますよ。
[2013年01月04日]
乳歯と永久歯の歯並びには密接な関係がある
永久歯が乱ぐい歯になってしまった、
というのは矯正を受ける理由のひとつですが、
原因は乳歯のむし歯にあった可能性は
否定できません。
乳歯の歯と歯のあいだが
むし歯になって穴があくと、
後ろの歯が前に寄って行きます。
そうすると本来より前の位置に永久歯が生え、
混み合ってしまうのです。
もし乳歯にむし歯がなくても、
あごや舌、頬の筋肉の様子から歯科医は、
あごが十分発達しきれないまま永久歯が生えてきそうなことも判断できます。
定期管理を受けていると、
起こりそうな問題を先回りして、
健全な永久歯の歯並びに導いていけます。