[2014年06月25日]
健康セミナーを活用しよう!
早期定期管理を行っている歯科医院では、むし歯予防の知識を深めるためのレクチャーなどを開催しているところもあります。
たとえば私の医院では、月に3回健康セミナーを行っています。
診療時間内で伝えきれない予防管理の知識を深めてもらうのが「母親教室」です。
子どものお口をむし歯ゼロの健康な状態で維持していくには、お母さんが最新の情報と正しい知識をもっていることが大切です。
「正しくシャカシャカ、きっず歯ピカ大作戦」では、複数の子が一緒にホームケアを学びます。ほかのお友達ががんばっているのだから自分も、という子どもの集団心理を利用し、その後のホームケアをスムーズにするねらいがあります。
咬合誘導(小児矯正)について知りたい方には、「矯正いらずの、きれいな歯並びセミナー」をおすすめしています。
最近の子どもはあごが小さく、乳歯の段階で歯並びを心配するお母さんも少なくありません。大人になってからの矯正は、歯を抜いたり、骨を削ったりと大きな処置が必要なことがあります。
そうならないために、適切な時期に、最小限の治療で大きな効果を挙げる矯正治療について、知ってもらうプログラムです。
ほかの医院でも、似たような内容のレクチャーが開催されています。定期管理型の予防歯科医院に、ぜひ問い合わせてみてください。
[2014年06月11日]
だ液検査からはじまる新しいむし歯予防
だ液検査は目に見えないむし歯菌の数などを、見えるようにするためのものです。
歯の表面にすむミュータンス菌はもっとも有名なむし歯菌のひとつで、むし歯のきっかけをつくります。どこにでもくっついて、歯をとかすべとべとをだす性質があり、むし歯予防のためにはキシリトールで弱らせます。
むし歯の穴や治療した金属とのすきまにすむラクトバチラス菌は、むし歯を進行させる菌です。食べたり飲んだりする回数を1日5回以下にすることや、歯に合っていないつめものを修理することなどで、ほとんどの人は劇的に減らすことができます。
だ液はむし歯予防に大変重要な働きをしており、分泌量が多いほど予防効果は高くなります。だ液には、お口の粘膜を洗い流し保護する作用、プラークができたり増えたりするのを抑える殺菌・抗菌作用、お口の酸を中和する緩衝作用、とけた歯を修復する再石灰化作用があります。